大判例

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最高裁判所第一小法廷 昭和36(あ)1016 判決

主 文

本件上告を棄却する。

理 由

弁護人双川喜文の上告趣意は、被告人の職務権限に関し判例違反をいうが、原判

決は、東京都経済局農林経済部農地管理課に所属する吏員は、同課内のいずれの班

に属するを問わず原判示のような違法無効の措置を発見したときは、土地関係者及

び関係農業委員会等に対し、これを正しい原状に復させるため相当の措置をとるよ

う行政指導或いは勧告をなすべき職務、権限を有する旨判示しているのであつて、

所論引用の判例と相反する判断を示していない。されば、所論は、採ることができ

ない。その他記録を調べても、被告人は、本件土地について農地法五条の許可は相

当でない旨の回答書を作成しているのであつて、本件につき刑訴四一一条一号又は

三号を適用すべきものとは認められない。よつて同四〇八条により裁判官全員一致

の意見で主文のとおり判決する。

昭和三六年九月二八日

最高裁判所第一小法廷

裁判長裁判官 斎 藤 悠 輔

裁判官 入 江 俊 郎

裁判官 下 飯 坂 潤 夫

裁判官 高 木 常 七

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