最高裁判所第三小法廷 昭和54年(し)105号 決定 1979年11月06日
主文
本件抗告を棄却する。
理由
本件抗告の趣意は、事実誤認、単なる法令違反の主張であって、刑訴法四三三条の抗告理由にあたらない。
なお、即時抗告又はこれに代わる異議の申立は、その申立書に申立理由の記載があるとは認められず、申立期間内に理由書の提出もないときは、手続がその規定に違反したものとして棄却を免れないと解すべきであるから、これと同旨の見解のもとに原審が高等裁判所のした裁判官忌避申立却下決定に対する本件異議申立を棄却したのは、相当である。
よって、同法四三四条、四二六条一項により、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。
(裁判長裁判官 江里口清雄 裁判官 高辻正己 裁判官 環 昌一 裁判官 横井大三)