大判例

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最高裁判所第二小法廷 昭和25(あ)1542 決定

主 文

本件上告を棄却する。

当審における未決勾留日数中六〇日を本刑に算入する。

当審における訴訟費用は被告人の負担とする。

理 由

弁護人近藤三郎の上告趣意について。

上告の申立は、刑訴四〇五条に定めてある事由があることを理由とするときに限

りなすことができるものである。同四一一条は、上告申立の理由を定めたものでは

なく、同四〇五条各号に規定する事由がない場合であつても上告裁判所が原判決を

破棄しなければ、著しく正義に反すると認めた場合に職権を以て原判決を破棄し得

る事由を定めたものである。しかるに所論は、明らかに同四〇五条に定める事由に

該当しないし、また同四一一条を適用すべきものと認められないから同四一四条、

三八六条一項三号、一八一条、刑法二一条により主文のとおり決定する。

尚被告人の上告趣意書は上告趣意書提出期間後に提出されたものであるからこれ

に対しては判断をしない。

この決定は裁判官全員の一致した意見である。

昭和二五年一一月二四日

最高裁判所第二小法廷

裁判長裁判官 霜 山 精 一

裁判官 栗 山 茂

裁判官 小 谷 勝 重

裁判官 藤 田 八 郎

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