大判例

20世紀の現憲法下の裁判例を掲載しています。

東京地方裁判所 平成3年(ヨ)2222号 決定 1991年12月09日

債権者

斎藤聖子

岩屋美智枝

右債権者ら代理人弁護士

富田均

中西義徳

債務者

学校法人日本大学

右代表者理事

柴田勝治

右代理人弁護士

小谷野三郎

鳥越溥

武内更一

芳賀淳

主文

一  債権者らの申立てをいずれも却下する。

二  申立費用は債権者らの負担とする。

理由

第一双方の申立て

一  債権者ら

1  債権者らが債務者に対して日本大学医学部付属練馬光が丘病院(旧・光が丘総合病院)の職員としての労働契約上の権利を有する地位にあることを仮に定める。

2  債務者は債権者らに対し、平成三年四月一日から本案判決の確定に至るまで、毎月二五日限り、左記金員を仮に支払え。

(一) 債権者斎藤聖子 二〇万九九〇〇円

(二) 同 岩屋美智枝 二二万八三四〇円

二  債務者

主文と同旨。

第二当裁判所の判断

一  本件及び関連する平成三年(ヨ)第二二一七号事件の各記録並びに審尋の結果を総合すると、本件の事実関係として、次の事実が疎明される。

(二二二四号事件(本誌本号47頁掲載)と同旨の為、以下略…編集部)

四  以上のとおりであって、債権者らの主張はいずれも採用に値しないもので、債権者らが債務者に対して労働契約上の権利を有するということはできず、債権者主張の被保全権利の存在はその疎明なきに帰するから(保証をもって代えるのは相当でない。)、債権者らの本件申立てをいずれも却下することとし、申立費用の負担につき、民訴法八九条、九三条を適用して、主文のとおり決定する。

(裁判官 太田豊)

自由と民主主義を守るため、ウクライナ軍に支援を!
©大判例