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知財高等裁判所 平成19年(行ケ)10289号 判決 2009年1月28日

原告

レキシンジャパン株式会社

同訴訟代理人弁護士

佐藤治隆

鷹見雅和

被告

シコー株式会社

(審決上の表示株式会社シコー技研)

被告

東京パーツ工業株式会社

被告ら訴訟代理人弁護士

對崎俊一

同訴訟代理人弁理士

佐野惣一郎

主文

1  原告の請求を棄却する。

2  訴訟費用は原告の負担とする。

事実及び理由

第1請求

特許庁が無効2007-800029号事件について平成19年6月26日にした審決を取り消す。

第2事案の概要及び判断

1  被告らは,発明の名称を「振動型軸方向空隙型電動機」とする特許第2134716号(昭和62年5月21日出願,平成10年2月6日設定登録。以下「本件特許」という。)の特許権者である(甲1)。

原告は,平成19年2月16日,特許庁に対し,本件特許を無効にすることを求めて審判の請求をしたところ(無効2007-800029号事件),特許庁は,平成19年6月26日,「本件審判の請求は,成り立たない。」との審決(以下「本件審決」という。)をした。

原告は,平成20年8月18日,特許庁に対し,本件特許について,異なる無効理由により別途無効審判の請求をし(無効2008-800154号事件),特許庁は,平成20年12月24日,本件特許を無効とするとの審決をした。なお,同審決は取消訴訟が提起されたため,確定はしていない(当裁判所に顕著な事実)。

上記経緯を踏まえ,原告は,平成21年1月28日の本件第2回口頭弁論期日において,本件審決に対する取消主張のすべてを撤回する旨陳述した。

2  当裁判所の判断

本件審決について,これを取り消すべき事由はない。よって,主文のとおり判決する。

(裁判長裁判官 飯村敏明 裁判官 中平健 裁判官 上田洋幸)

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